毛髪の正体とは?

抜け毛や薄毛を予防し改善するためには、毛髪が何からできていてどのように作られるのか、そして、どのように成長し抜けていくのかなど、毛髪の構造や生え変わりのメカニズムを知ることも大切です。

まずは毛髪に限らず、体のあらゆるところに生えている『毛』。実は、体のある部分が変化してできたものなのです。それはどの部分なのかご存知ですか?

実は『毛』というのは、皮膚が角質化し、変化してできたものなのです。ですので、毛髪は頭皮が変化したもの。

毛髪は頭皮の下で生まれ、細胞分裂を繰り返して成長し、その成長した部分が頭皮の下から押し上げられ、頭皮の上に顔を出します。 普段私たちが手で触れている毛髪は、実はもうすでに死んでしまっている細胞なのです。

そのため、育毛をしたり発毛を促すためには、今生えている毛髪へ何かしら手を加えるのではなく、頭皮の下へ作用するようにしなくてはいけません。

毛髪の構造

毛髪は頭皮の下に隠れている部分と、頭皮から出ている部分の2つから成り立っています。
頭皮の下に隠れている部分を毛根、頭皮から出ている部分を毛管といいます。

毛根部分は、下図のような構造になっています。

毛髪の構造(毛根部)

毛包
毛根を包んでいる部分です。
毛根部を保護する袋の役割をしています。
毛球
毛根深部の毛包下端がふくらんだ部分です。
毛乳頭
毛球の中にある部分で、血液から栄養分を摂取し、毛母細胞の増殖をコントロールするという、大きな役割を果たしています。
毛母細胞
毛乳頭の周りにある、毛髪のもとになる細胞です。
この毛母細胞が、毛乳頭からの指令で分裂を繰り返し、毛髪になります。

毛管部分を輪切りにしてみると、三層の輪からできていることが分かります。

毛髄質(メデュラ)
毛髪の中心部分です。
毛皮質(コルテックス)
毛髄質を包み込んでいる部分で、毛髪の質や色を決定します。
繊維状のタンパク質を束ねたようなもので、その内99%はケラチンというタンパク質で構成されています。
またメラニンを多く含んでおり、これによって毛髪の色が決まります。
毛小皮(キューティクル)
毛皮質の上を覆い、毛髪の一番外側の部分です。
ウロコのように重なっているもので、髪の水分を保持し、髪に艶や手触りを良くするという役目があります。

毛髪が生える過程

毛髪が生えてくるまでには、頭皮の下の部分である毛根部で、次のような過程をたどります。

  1. 毛球内にある毛乳頭が、血液から毛髪の成長に必要な栄養分を摂取
  2. 毛乳頭が摂取した栄養を毛母細胞に補給
  3. 栄養を受けた毛母細胞が分裂を繰り返す
  4. 細胞分裂により増殖した毛母細胞が、頭皮に向かって押し上げられる
  5. 押し上げられる過程で細胞が水分を失い、角化して髪の毛になる

さて、この過程を見て、健康な髪の毛が生えてくるために一番大事な部分はどこだか分かりますか?
そう、毛乳頭ですね。
この毛乳頭がどれだけ栄養分を摂取できるかによって、生えてくる髪の毛の状態が左右されるのです。

しかし、食べ物から得た栄養は、まず生命の維持に直接関係してくる内臓などにたくさん使われてしまいます。毛髪や皮膚・爪などの、生命の維持に直接関係のない部分に栄養が送られてくるのは、一番最後となります。しかも栄養分がかなり使われたあとです。
そのため、不摂生な食生活や生活習慣を続けていると、当然毛髪まで十分な栄養が行き届かず、抜け毛や薄毛を引き起こす原因となります。

育毛剤や発毛剤で直接頭皮に栄養を与える前に、生活習慣や食生活をきちんと見直すことから始めなければ、抜け毛や薄毛を根本から改善することにはなりません。

発毛周期(ヘアサイクル)とは?

毛髪は皮膚が変化してできたものです。ですから皮膚と同じように、ある一定の期間ごとに生まれ変わっています。

皮膚の生まれ変わりのサイクルを「ターンオーバー」と言うように、髪の毛の生まれ変わりのサイクルのことを発毛周期、またはヘアサイクルと言います。

発毛周期には成長期・退行期・休止期の3つの期間があり、毛髪の1本1本がこの発毛周期を繰り返しています。

◆成長期

毛髪の元となる毛母細胞が、活発に細胞分裂を繰り返す期間です。
この成長期の間に、髪は1ヶ月でおよそ1cmずつ伸びます。

初期段階では、毛母細胞が角化しながら髪になって表皮へと伸びていきます。
そして後期になると、頭皮から出ている毛管部分が太く、長くなっていきます。

この成長期は、男性で3〜6年、女性では4〜8年くらいになります。
しかし、AGA(男性型脱毛症)の方は、この成長期が数ヶ月〜1年程度ととても短く、そのため十分に毛髪が成長しないまま次の退行期へと移行してしまい、薄毛のまま髪が抜けてしまうことになります。

◆退行期

毛髪の元となる毛母細胞の細胞分裂が徐々に少なくなり、毛根が小さくなってくる期間です。

まずはじめに、色素細胞がメラニンの合成を止めるため、毛根内部の細胞がやせ細っていきます。
分裂を繰り返し、毛髪を成長させていた毛母細胞の増殖スピードも急速に落ちていきます。

毛乳頭や毛母細胞を含む毛球部分が、表皮に向かって動き出し、毛球部分は徐々に小さくなっていきます。

退行期は、男女ともに2〜3週間です。

◆休止期

毛母細胞が細胞分裂を止め、完全に毛髪の成長が止まっている期間です。

休止期の毛乳頭は、毛根部分から離れていて、次の髪を成長させる準備を始めています。
そのため、この時期の毛髪はいつ抜けてもおかしくない状態になっています。力を入れて引っ張っていないのに、ブラッシングやシャンプーなどで髪が簡単に抜けてしまう場合の多くは、この休止期にあたるからです。

抜け毛の目安として、1日50〜100本程度であれば正常です。
しかし、それ以上の本数が抜けるようでしたら、異常な抜け毛として疑った方がいいでしょう。

この休止期は、男女ともにおよそ3ヶ月です。
休止期の期間が長引いてしまうと、なかなか髪が生えてこなくなる場合があります。

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